ソファ選びには5つのポイントがあります。
今回はソファ選びの基準になる条件をご紹介します。
ソファ選びのとき
1.部屋の大きさや動線に配慮したサイズ
2.家族の人数
3.カバーの素材
4.脚の素材
5.ウレタンの比重
この5つを基準に考えていきます。
▮部屋の大きさや動線に配慮したサイズ
実際の部屋の大きさを正確に把握した上でソファの大きさを決めることが一番重要になります。
部屋に対して大きすぎるソファを選ぶと部屋全体のバランスが悪くなったり、動線が確保できなくなる可能性があります。
他の家具とのバランスや動線を考慮した上でソファの大きさを選びましょう。
一般的に1人分の座る幅は60cmとなりますので、2人掛けなら120cm、3人掛けなら180cmとなる場合が多いです。
そこにひじ掛けがプラスされると更に幅が大きくなります。
▮家族の人数
ソファの大きさを決めるとき、家族の人数も基準の1つとなります。
- 2人家族なら2人掛けソファや2.5人掛けソファ
- 4人家族なら3人掛けソファ+オットマン、もしくはL字型ソファ
という具合に、家族の人数分座れるソファを選ぶのもポイントとなります。
▮カバーの素材
ソファを選ぶとき、カバーの素材選びも大きなポイントになります。
大きく分けて布と合皮と本革があります。
どの素材も品質によって価格に大きく左右されます。
ソファはインテリアエレメントの中で比較的大きな家具になりますので、色や素材でお部屋の印象がガラッと変わります。
自分のイメージするインテリアテイストにマッチする素材を選ぶのも大切です。
・カバー素材:布
色や柄が豊富でどのインテリアテイストにもマッチするので、一番選ぶ人が多いのが布です。
肌触りがいいので1年を通して使いやすい素材で、比較的安価な素材です。
しかしソファメーカーによっては生地ランクがあり、ランクによって価格が100万円近く上がるなんてことも。
素材の中では一番汚れやすいですが、取り外して自宅で洗濯できる生地やペットが引っかいても強い生地もあります。
・カバー素材:合皮
合皮(合成皮革)とは人工的に作られた革で、ベースの生地に合成樹脂を塗り、本革のように仕上げたものです。
PVCレザーとPUレザーに分けられ、豊富な色が選べるのが特徴です。
◇PVCレザー◇
表面がツルツルとしていてPUレザーより表面が固く通気性はよくないですが、耐久性が高いです。
しっかりと絞ったタオルや中性洗剤でお手入れできますのでメンテナンスがしやすいです。
安価で購入できるのもメリットですね。
◇PUレザー◇
表面が柔らかくて通気性が良く質感も本革に近いですが、PVCレザーよりも高価になります。
お手入れ方法は乾拭きがオススメです。
しかし両者も紫外線や水に弱いので経年劣化は避けられません。
一般的に5・6年、早くて3年ほどでポロポロと表面がはがれてきますので、長く使うにはあまりオススメできません。
子供が小さい間や新築を買うまでの繋ぎとして使うのにいいかもしれませんね。
・カバー素材:本革
ソファに使われる本革の多くは牛革です。
耐久性が高く通気性と吸湿性に優れているため蒸れにくく、高級感のある素材です。
他の素材と同様に革の質で価格が大きく左右されますが、比較的高価な素材になります。
また、縫い目が少ないほど高価になります。
縫い目が少ない=一頭の牛の革を多く使うということです。
しかし年に数回オイルでメンテナンスが必要となるのが面倒な点ではありますが、適切なお手入れをしますと10年以上長持ちします。
使うほどに独特の味わいが出てくるのが本革の最大の魅力で、長く大切に使いたい方に向いています。
▮脚の素材
脚の素材は意外にもソファの印象を左右します。
主に木製とスチール製があり、床に無垢材を使っていたり、木のぬくもりを感じられるインテリアがお好きな方には脚を木製にするのがオススメです。
木製の脚にはウォールナットやオーク、チェリーなど様々な材質がありますが、床の色に合わせるのが一番きれいにまとまります。
例えば床がベージュでしたら脚もベージュ(オーク)を選ぶという具合です。
シンプルモダンやスタイリッシュモダンなど、かっこいいインテリアにしたいならスチール製の脚を選ぶのがオススメです。
スチールの色は主にシルバーと黒があります。
どちらの色もスタイリッシュでかっこいいインテリアに合うので、どちらの色をインテリアに多く取り入れているかで選んで頂ければいいと思います。
上記の写真と同じソファですが、脚が違うだけで印象がガラッと変わりますね。
■ウレタンの比重
ソファの座り心地を左右するのがウレタンの比重です。
Sバネ・PPテープ・ウェービングテープ……ソファの構造にはたくさんキーワードが出てきますが、覚えておいてほしいのがウレタンです。
簡単に言うとウレタンとはスポンジの密度を高くしたようなもので、スポンジと同様にウレタンにも空気を含む空洞があります。
ここに負荷(体重)が掛かると空気を含んでいた空洞の部分が潰れていき、これがソファがへたる原因となります。
つまりウレタンの比重が高いソファほどへたりにくいということになります。
ウレタンの比重が30㎏/㎥(キログラムパーリューベイ)以上のソファを選びますとへたりにくく座り心地の良いソファと言えます。
座り心地を重視するならウレタンの比重が一番大切になります。
▮番外編1 ビーズクッション
ヨギボーや無印良品の人をダメにするクッションなど、大きなビーズクッションも人気があります。
ソファを置かずにビーズクッションを置くご家庭もあります。
座るというよりゴロゴロとくつろぐという意味ではソファより最適ですが、インテリア性に欠けます。
オシャレなインテリアよりくつろぎを重視する方にオススメです。
▮番外編2 カウチを2つ
部屋の大きさに余裕があるならカウチを1台ずつ贅沢に使うのも一興です。
写真は「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」のセットの一部。
これを見たときに衝撃を受けました。
カウチが2つ並んでいて、足を伸ばして1人1台ずつゆっくりくつろいだり映画鑑賞をしたりと、とても癒されそうな空間です。
そして彩度が高くて印象深いオレンジのクッションが置かれています。
固定観念に囚われないインテリア素敵ですね。
▮まとめ
1.部屋の大きさや動線に配慮したサイズ
2.家族の人数
3.カバーの素材
4.脚の素材
5.ウレタンの比重
以上のことを考えると最適なソファにたどり着けます。
価格の安さを優先し3年程でボロボロになるソファを使うより、少し高くても長く使えるソファの方が結局はコスパも座り心地もいいです。
「何か1つでもこだわりの家具を置きたい!」
そんな時はやっぱりソファがオススメです。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。